第372号
本年もいよいよ残り1ヶ月になりました。今年は3月に東北大地震、11月にタイの大洪水、EU域内の金融不安、円高など日本経済に大きな影響を及ぼすことが続出しました。日経平均も地震発生前の3月から30パーセント弱下がっていますが、電気銅も新年の840円から30パーセント下がっています。日米EUの不況が世界中に影響し、先行きが読めないようになってきました。厳しい環境が当面続くものと思わざるを得ません。
大阪の秋の陣と言われた府,市首長戦は大阪維新党の掲げる政策が選挙民の支持を得る結果になりました。閉塞感を打破したい期待が多数の支持を呼んだと思います。党首の橋下市長、幹事長の松井知事がタッグを組んで2重行政のムダをどれだけ改善していけるか注目されるところです。橋下市長の発言では選挙で選ばれたからと言っても、行政のプロを自負する官僚は駄目なものは駄目とさまざまな理由をつけて抵抗し、話し合い説得していかないと前に進めないとの事、知事として行政改革に取り組んできた体験から出る言葉だけに肯けます。地方行政も国政も官僚は改革を忌避し、主権在官の権力を保持することに知恵を絞り国民を侮っているまことに厄介な存在だと思えてきます。知事と市長が維新党で一本化されたのでねじれ状態が避けられたのはなによりで、国政レベルでは官僚の抵抗だけでなくねじれ国会で野党のイチャモンが足をひっぱって全てに時間が浪費されている感は否めません。大阪市会も維新党は第1党にはなっていますが過半数を占めるまで至っていません。さまざまな困難が伴うことが予想されますが、元気の良い大阪都が誕生するよう維新党の活動に声援を送り見守りたいと思います。
最後になりましたが、皆様から賜りましたご愛顧に厚くお礼申し上げますとともに、来年も相変わりませぬご鞭撻とご指導を賜りますよう心からお願い申し上げます。