平成18年12月1日号
第312号
いよいよ、本年も残り僅かになりました。あらゆる資源の高騰に予想外と慌てふためき振り回された一年でした。アメリカの景気動向は住宅投資ブームが鎮静化して先行きが心配されましたが、消費の底堅さと企業の設備投資の伸びに支えられ、まずまずの状況のようであり、日本の景気もぼちぼちの状況が続いているといえましょう。このぼちぼちと言う言葉は字引ではぼつぼつで解説されている言葉ですが、大阪では昔から商人の間の挨拶言葉に良く使われたもので、『景気はどないだ?』『まあまあでんな』とか『ぼちぼちでんなあ』『さっぱりですわ』など商談に入る前の枕詞のように使われていました。景気が良くてウハウハで顔に表れていても『ぼちぼちでんなあ』とか『さっぱりですわ』というのが礼儀というか当たり前のようで、『ぼちぼちでんなあ』と言われたら相当調子よさそうやなと推察したものです。
さて、来年は資源高も沈静化に向かうと予想していますが、どのあたりで安定に向かうのか、価格水準の面でも,また時期の面でもわかりません。資源産出国を除いては、予想外の高騰が一日も早く修正されることを望んでいるのですから、市場の在庫量の推移を注意して見守っていくことが肝要でありましょう。非鉄金属で言えばLMEの在庫の増減が需給の変化と関連しますから、在庫量の増える傾向が続きだしたら価格は下がることが多いのです。
私どもは、相場の変動に振り回されず、安定供給の責務をまっとうする基本姿勢を崩さず、これからも皆様のお役に立つよう努力いたします。 最後に、本年皆様より賜りましたご愛顧に深く感謝申し上げますと共に、ご健勝にて新年をお迎え下さいますよう心よりお祈り申し上げます。
平成18年11月1日号
第311号
おせち料理の予約をとる商戦が始まり、年の瀬も遠い先のことではないと気づかされる。北国では氷点下に冷え込む朝もあるようだが、大阪は雨が少なく、暖かい日和が続いていて、この分で行けば紅葉の見頃も今月の下旬にずれるかもしれない。
資源の広範な値上がりが最終製品の価格上昇に及び、物価上昇率を押し上げている。5年前の価格と現在の価格水準を比較すると、銅は4倍強、ニッケルは3倍、鉄は2倍、石炭は7倍, 海上貨物運賃は5倍枚挙に暇がないほどである。需要が旺盛で供給が不足しているからこうなるのだろうが、資源保有国は潤い、持たざる国との格差は開く。ロシアサハリンのガス開発も保有国の強気の干渉に日米資本は頭を抱えているが、銅鉱石の年度ごとの契約改定交渉も供給側の強い圧力に屈し、日本の産銅会社は不利な条件を飲まざるを得なくされて、銅価格高水準の恩恵を売鉱銅山会社に取り上げられたと言っても良い契約締結になった。
中国のインフラの水準は電力不足や、水資源の汚染などに明らかなように、まだまだ大きな投資を続けていくと考えられ、需給改善による価格の下落を見るには、今しばし時間を要すると推考される。
この10数年、日本の物作りは安い労働力を輸出する国に押され、海外へ移転し空洞化が始まり、技能の伝承にも不安な事態がおよんでいるが、資源高を吸収し克服する物作りの知恵の発揮がますます重要になってきたといえる。この危機をチャンスと捕らえ,革新に取り組んでいくことが日本の将来を左右するのではなかろうか。
平成18年10月2日号
第310号
ススキの穂が秋風に揺れ、月が一際明るく冴える夜、虫集く音も一入高く、秋の深まりを感じながら、今年も残り三月、月日の移ろいの早きこと、亡くなった友のことなどが浮かび、そこはかとなく寂びしさを覚える。
しかし、休みの日、近くの学校の運動会の音楽や放送、子供たちの歓声などが聞こえてくると、体を動かしてみたくなり素振りをせんと庭にでて青空を見上げ、収穫の秋食欲の秋読書の秋と前向きな季節感に満たされる。秋には人の気持ちを揺らしたり、多感にさせるものがあるのだろうか。
今年は台風が少なく、特需が期待できそうにないが、季節の上ではそこそこ物が動く時季ゆえ、刈り取りをしっかりすることが肝要である。銅は期待とは裏腹に高値に居座り、ステンレスは急激な値上がりを見せ始めた。『はやぶき』の銅以外の製品価格の見直しも避けられない状態になってきている。諸資材の値上がりを受けて、価格改定をする商品が増えてきており、デフレ経済が終焉したことは明らかな様である。しかし、日本経済がマクロ的には堅調な足取りだと報じられているが、絶好調だったアメリカの景気に一服の兆しが出てきたので、輸出のウェイトが高いところでは、早その影響が受注残の減少にあらわれており、決して楽観は出来ないと思われる。
建設土木の分野は公共予算の絞込みの影響が顕著で、業者の倒産や整理が多く、地方においては倒産件数の半分以上がこの分野で占められている。現在でも業者数はアメリカと同じぐらいと言われ、絶対数が多いのでまだまだ淘汰の時代が続くのかもしれない。この影響を受ける関連業界は我々を含めて大変広く、他人事ではすまされない。生き残るためより一層知恵を出し汗をかかねば私たちにも未来はないと覚悟を定めねばならない。
平成18年9月1日号
第309号
夜来の雨で気温も下がり、久しぶりに涼しい朝を迎えた。今日は防災の日、各地で防災訓練が行われるが、この9月1日が防災の日と定められたのは、立春から数えて210日になる9月1日頃が大きな台風が来て多くの被害を蒙ったことによると聞き及んでいるが、今日では宇宙衛星の観測精度があがり、ある程度の備えができるので、被害を最小限に抑えることも可能だが,地震だけは未だに予知が不可能で、いつ、どこに、起きても不思議でないものなので不安である。予告無く突然に発生するものだけに、遭遇した時どういうことをするか、平素から考え文章にまとめ整理しておくと、うろたえず適切な対応ができる。そのような意味で各自治体や学校や交通機関、病院,工場などあらゆるところが、不時に備えた訓練を一斉にする日にしたら良いのではないだろうかと思うのである。
このごろ、子が親を殺したり、親が子を殺したり、世も末かと思える嫌なニュースが多い。拝金思想が蔓延し、自分のことしか考えず、自分の欲望を満たすために簡単に人の命を奪う、抑制力のない弱い人間が増えた。どうしたらよいのだろうか。戦後の学校教育の問題がとりあげられ,教育基本法の改正が検討されているようだが、教育の問題だけではなく、もっと幅広く根の深いものがあるように思える。答えが簡単に見つかる問題ではない。しかし、各々が自分本位の考えを少し抑えるとか、縁のあった人を慈しむとか心がけるよう努める一歩を踏み出したら、周りが少し明るく見えてくるのではないだろうか。
爽やかな秋風を楽しむ季節も目の前,暑気疲れの体も癒されましょう。皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
平成18年8月1日号
第308号
例年より梅雨の季節が長く、10日ほど遅れてようやく夏本番を迎えた。子供たちには何より嬉しい夏休み、思い切り遊んで欲しいものだ。誰にも覚えのあることと思うが、遊びつかれて夕ご飯も食べずぐっすり寝てしまい、深夜に腹痛で眼が覚め、ご飯を食べて治まった遠い日のことを思い出す。昆虫取り、川遊び等等、真っ黒になって遊んだ幼い日のことが懐かしい。今頃の子供は夏休みをどのように過ごすのだろうか。遊びの中身も大きく変わっているのだろう。
さて、日銀のゼロ金利政策が解除されたが、きわめて僅かの金利上昇で、一段のアップが考えられない状況から、経済界に及ぼす影響に大きな変化は今のところ見られない。全体として景況指数は好景気を引き続き示しているが、ミクロでは相変わらず厳しい局面にある業種、業界が数多くあり、特に公共投資に多く依存してきた建設業界は受注競争が激しく、低価格の受注を受けていかざるを得ない関連業界は、資材の価格上昇との狭間で採算が立たず苦しんでいる。したがって板金業界を取引先とする鉄二業界も取引先の内容にことのほか気を配らねばならず、苦労されておられると推察される。国内のビジネスにおいては、絶好調の自動車ですら、売り上げを落としているのだから、需要の減少は如何ともしがたく、経営には手堅い舵取りで座礁を避ける心構えが必須である。
平成18年7月1日号
第307号
滋賀県知事選挙が行われ、自公民が推す現職が敗れ,県財政の厳しい状況と新幹線南びわ湖駅(18年5月着工)と丹生ダムの公共投資凍結を訴えた社民支持の女性候補が支持を得て当選した。これは大方の予想を覆すものであるが、選挙民は公共投資の必然性と財政負担を天秤にかけ、無くても困らないものに金をかけるなと考える人が多く支持した結果だと思う。
近年、親方日の丸の人々が興した事業が破綻し赤字を累積し、地方財政を悪化している事例は枚挙に暇が無く、大阪府、大阪市などは納税者として頭に来るほどお粗末極まりない事例に満ち満ちている。同和対策関連の行政の施策も前任の引継ぎで悪習が正されず、私腹を肥やすばかりだったことも、最近になってようやく明るみにされた。
役所の窓口に行くと気づくことだが、一人でこなせる仕事を3人ぐらいで分業している。これは人から聞いた話だが民なら3人でこなす仕事を7人でしているのが地方の役所の実態だそうだ。民の人減らしはダイナミックに進められてきたが、官庁は官公労の力が強く抵抗も強いのだろう。退職金も分厚いと聞く。
国、地方の財政悪化を解消するため、増税もやむなしの世論が形成されつつあるが、親方日の丸の染み付いた組織が乏しき税収入のなかで、低劣な生産性を高め、悪しき慣習の改善に取り組み、財政バランスの改善に努力することが見えてこないと、国民は納得しない。同日、行われた東大阪市長選挙は共産党推薦の市長が当選した。国民の声なき声が何を言っているのか教えているように思うのである。
平成18年6月1日号
第306号
新日鉄と住金が建材、土木事業を統合し10月1日から日鉄住金鋼板㈱日鉄住金建材㈱が発足する。住友金属建材の鋼板店売り営業機能については東日本と西日本に分け、東日本は山大鉄商と、西日本では中岡商会と統合される。メーカーがサバイバルに向け集中化と合理化を推進する動きは今後も続くであろうし、新日鉄、住金、神鋼3社が統合することもありうるかも知れない。グローバルなスケールで事業を展開する企業が競う相手は国内同業社だけでないから、一瞬の油断も許されず何が起きても不思議ではない。阪神電鉄のようなことがあるのだから防衛戦略を怠っておれない。その一環として、メーカーが主導し出資や人的関係を通じて流通機構を再編し一層の合理化を求める動きも増して来るであろう。
資源の高騰によるインフレ圧力を抑えるため金利を上げる傾向が強まっているのをうけ、世界的に株式市況が下落し始めているが、高騰した資源価格の下落は未だ見えてこない。特に、石油に関しては需要の伸びが続いているから容易に下がることは考えられないが、非鉄金属に関しては早晩、投機資金が引き揚げ沈静化するだろう。 魁シリーズの銅製品に関しては、今月より先月お届けした600円以上の新価格表が適用されるが、早く元の600円以下の価格表の世界に戻ってほしいものである。銅板は建築の品位を高める類稀な素材だからいたずらに高価格ゆえに他の素材に置き換えられるのは耐え難いことである。
平成18年5月8日号
第305号
木々の芽吹きが山野を色とりどりに飾り山が笑っているように見えるので、山笑うと言う季語が生まれたのでしょうか、今頃の季節の山野はどこをみても其の美しさに心の和みを覚えます。ゴールデンウイーク皆様はいかがお過ごしになられましたか。今年はお天気にも恵まれ最後の日曜日にお湿りで一休み、誠に結構な休日でした。
自然の営みの確かで穏やかな変化に比べ、この人間社会は自我が強く宗教の面でも争いの種が尽きません。経済や政治のことになると尚更のことになります。話し合いで解決できなくなれば、感情が理性を奪い実力行使をする争いに発展します。大量破壊の武器として原子爆弾が開発され、それがある面で抑止力となってきましたが、持てる国が持とうとする国にそれを許さず、核戦争による地球崩壊を防ぐ大義が全人類のコンセンサスを得ることにはなりません。広島や長崎の惨禍、ロシアのチエルノブイリのその後の状況などを知れば、争いごとを対等に交渉する上での武器として、自己防衛上の武器として保有することが必要だとする国が増えることが、好ましくないことは誰もが理解できることです。
理想論のそしりは免れないが、核保有国が武器としての核保有を廃棄することを棚上げしてこの問題を解決させる妙案は無いように思えてくる。日本はアメリカと安全保障条約を結び軍事上の同盟関係を築いているが、北朝鮮から見ればアメリカ=日本だから核を持っているも同然と言う理屈になる。そしてまた、原子力発電は核爆弾の原料を副生するから話はややこしい。6カ国協議が進まないのは解決するべき問題に矛盾が多く、議論が堂々巡りすることにもあるのだろう。拉致家族の方々には本当にお気の毒なことだが、解決の日は遠くまだまだ見えて来ないのではないだろうか。
平成18年4月3日号
第304号
3月下旬の冷え込みの影響で遅れていた関西地方の開花も始まり、街を歩く人の服装にも春を感じる。年度が変わり進学した新入生や社会人になった新入社員はさぞ張り切っていることだろう。暗いニュースがあいも変わらず多いけれど、我々も思い切り深呼吸をして、気分を新たにし、前向きに元気に進んで行きたい。
非鉄金属全般に市況は堅調で、銅亜鉛などは史上最高価格を更新している。電気銅建値は1980年に780円をつけたが、このときのドル価格は240円であり、現在のLME価格5500ドルを240円で計算すれば、電気銅建値は1370円になり、如何に高くなっているか驚くばかりである。供給増を上回る需要の伸びが背景にあり、相場を押し上げているとはいえ、異常な上がりようで、銅産業に携わるものとしては代替素材への転換が促進されることが懸念され,この異常高が一日も早く解消されるよう願うばかりである。しかし、石油や非鉄金属など国際商品市場がフアンド資金の運用の場となっている現状では、日本や先進国諸国の金利がもっと引き上がらない限り、急速な下落は期待できないかもしれない。
過ぎたるは及ばざるが如し。異常な事態に直面しわれわれは困惑極まりなき有様である。
平成18年3月1日号
第303号
今日から弥生3月、奈良東大寺のお水取りの行事が始まり、春場所に備えて大阪入りした力士の浴衣姿が街に見受けられ、本格的な春の訪れが間もなくだよと教えてくれます。プロ野球のオープン戦、高校選抜野球、世界野球選手権アジア予選など球音も高まります。梅の開花が今年は寒かった冬の影響を受けて20日ばかり遅れていますが、桜も影響を受けるのでしょうか。 さて、ちょうど1年前、ライブドアのフジテレビ株式買占め騒ぎが大きな話題になっていましたが、今はライブドアの上場廃止が取り沙汰されています。時の寵児のごとく脚光を浴び、今は囚われの身、天地の差であります。功をあせるあまりしてはならないことにも手を染めしくじったと言えましょう。
民主党永田議員の国会質問も良く似たことです。政権交代を目指す野党の一員として自民党中枢のスキャンダルは功を挙げる絶好の機会とはやりすぎたのでしょう。証拠資料の真実性を立証できず,無様な結果になりました。ただ言える事は火の気はまったく無く、根も葉もない話だったのだろうかということです。
◎屋根用チタン材の在庫を充実
チタンは近年、超耐久性屋根材として最も注目されている金属ですが、当社でも数年前より取り扱いを開始してきました。特に一文字『はやぶき』の成型に成功してからは、その美しさや施工性に、ご使用して頂いた工事店様に好評をいただいております。納入実績では相国寺や妙心寺など京都の有名社寺もあり、また、高級個人住宅にも使用が広がっております。
在庫サイズは0.3×914×Coilと0.3×455×Coilで神戸製鋼と新日鉄の両社を在庫しておりますので、チタン『はやぶき』と共々、是非ご用命下さいますようお願い申し上げます。
平成18年2月1日号
第302号
梅の蕾も膨らみ始め、早春の気配を感じる昨今です。一月があっという間に過ぎてまもなく立春、鶯の初音が待たれます。今日からプロ野球もキャンプイン、春の高校選抜のチームも発表されました。 姉歯、ライブドアと偽装や虚偽が浮かび上がり騒々しいことです。防衛施設庁の談合汚職も摘発されました。世の中欺瞞に満ち満ちているやに思えます。これらは全て天災と違い人災ですから心がけ次第でなくすようできないかと思うのですが、一朝一夕にはできないことも確かなことです。
戦後、日本は一貫してアメリカから干渉され、庇護の下、平和と繁栄を享受してきました。経済力が増すとともに市場原理主義の促進を促され,官業の民営化、規制緩和、会社法の改正等等、グローバル化の大義のもと経済の世界制覇を目指すアメリカの言われるままに動き進んでいるのが今日のわが国の姿であります。リストラ自由のアメリカ式経営、株主中心主義、アメリカ式会計基準など枚挙に限りがありません。民主主義を振りかざし他国に自由主義を押し付けている国が人口の4%で富の80%を占めている。貧困のため医者の治療を受けることが出来ない人が3500万人もいるという驚くほど貧富の差の激しい国の欠陥システムを受け入れたわが国も残念ながら同じ道を辿ろうとしています。
自国通貨ドルを国際通貨として、財政の赤字は国債で補填し金利は払うが元金は返さないに近いことをしている、強大な権力に歯向かえる国は世界中どこを探しても今はありません。残念ですが地球の未来に大きな不安を感じます。
既にお読みになられた方が多くおられると存じますが、昨年11月に発刊され既に10刷を重ねている藤原正彦著【国家の品格】を是非ご一読ください。新潮新書定価680円です。教育方針の軌道を一日も早く改めて、子供たちが日本の未来に自信と誇りを持つようにしていかなければと願っています。
平成18年1月5日号
第301号
新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
さて、経済の面ではバブル崩壊後の後始末に長い年月を要し,それがようやく最終幕を迎えてきたように見えます。途中の足踏みもありましたが、日本の景気は2002年12月から緩やかな回復過程にあると言われています。中国をはじめ東アジア諸国の成長、崩れそうで崩れないアメリカの景気の腰の強さなど、世界のシンクロナイズされた景気に日本の輸出産業は自動車産業をトップに極めて順調に伸び、いっぽう資源産業は旺盛な需要を映して石油、非鉄金属など史上最高値に潤っています。デフレ脱却の足取りが確かなものになって来たと言えましょう。株式市場も活況を呈し消費面にも明るさが出てきました。このような状態が2~3年続いてくれたら我々の業界にも多少回ってくるのでしょうが、人口増の地域に建つのはマンションばかり、人口減の地域が増えている現状では、建設業界を取り巻く状態は相変わらず厳しいものと考えられます。姉歯事件はまさしく業界の置かれている厳しさの一面を垣間見せたもののひとつでしょう。戸建住宅の減少傾向が続き,公共事業が縮小の一途を辿っている現況で、売り上げの伸長を図ることは極めて難しいことですが、待ちの営業でなく積極的に攻める営業を倦むことなく続けることが肝要であります。
非鉄金属は本年も堅調に推移すると考えられ、アルミは年初からkgあたり30円上がります。銅は上がりすぎているので早急の価格調整を期待していますが、いつどの辺まで下がるやら判りません。意外に時間がかかるのかもしれません。
私どもは顧客第一主義をモットーに皆様のお役に立つよう本年も一層の精進を重ねますので、何卒倍旧のご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
☆ 東京営業所移転のお知らせ
本年1月5日より下記に移転し営業いたします。
電話番号も変わりますのでよろしくお願い申し上げます。
JR神田から至近のところですからお近くへお越しの折は是非お立ち寄りください。
〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町11 鈴野ビル4F
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