令和7年2月3日号
第530号
まだしばらく厳しい寒さが続きますが、皆様いかがお過ごしですか。風邪の類いが流行っておりますのでお大事になさってください。
先月下旬に埼玉県八潮市で道路の陥没しトラックが落下するという事故が起きました。今回は下水道管の腐食が原因とのことですが、下水道管の全国総延長は地球約12周分に相当し、標準耐用年数は約50年といわれていますから、日々点検や補修作業をコツコツと行なっていただきたいと思います。道路や上下水道管などのインフラ整備は、型式認証不正などと言って日本企業の揚げ足取りをするよりも優先すべき仕事です。
ところで、最近テレビで金属業界のコマーシャルを見かけることが増えてきました。鉄鋼や非鉄金属業界の製品は普段スーパーなどで目にすることが少なく、東証プライム市場上場企業でも、一般消費者への馴染みが比較的薄いので、おそらく学生などに向けた求人のための広告を打っておられるのだと推察致します。
令和7年1月6日号
第529号
新年明けましておめでとうございます。旧年中は格別のご愛顧を賜り誠に有難うございました。本年も何卒倍旧のお引き立てを賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
今年令和7年は、昭和でいうとちょうど100年にあたる年です。干支は乙巳(きのとみ)です。再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年とされていますが、我が国の経済はどうなるのでしょうか。日経平均株価は高くなってきましたが、GDP(名目国内総生産)は、低成長が続き、一昨年にドイツに抜かれて世界4位になり、国際通貨基金(IMF)によると今年にはインドにも抜かれて5位になる見通しです。一人当たりGDPでは2023年時点でOECD加盟38国中22位と、かつて2位となって以降徐々に順位を落として来ています。
日経平均構成銘柄のような大企業は好業績であっても、我が国の企業の大部分を占める中小企業関係者は必ずしもその恩恵に浴することが出来ていない状態です。大多数の人々の所得が増えないのに、社会保険料率を年々上げてきたため手取額が漸減している上に、消費税率を再三上げて消費意欲を損なわせてきたので、個人消費が半分以上を占めるGDPが伸びなくなったのです。
我が国は平成時代の初めには世界トップクラスの豊かな国でありましたし、再びそうなる可能性は無いとは言えません。日本国民は勤勉で優秀ですから、国が政策を誤らなければ自ずと回復してくるでしょう。
最後になりましたが、皆様の益々のご健勝をお祈りいたします。